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ヨーロッパ人の植民

 ヨーロッパ人によるオーストラリア植民は、現在シドニーとして知られる場所に、イギリスが囚人の植民地を設営した1788年に始まります。これによって先住民は土地を奪われ、その文化は崩壊し、彼らの社会はほとんど全面的に壊滅する結果になりました。異なる文化に圧倒される葛藤の中で衝撃を受けた先住民たちは、今になってやっと立ち直り始めたのです。
 イギリス人は先住民たちが抵抗力を持っていない疫病と、伝統的な食糧資源を破壊する異種の生き物を持ち込みました。伝来の狩猟地は没収、壊滅されて農場と化してしまいました。
 先住民の集団と植民者たちの激しい争いは日常のことで、しばしば先住民たちは厳しい報復を受けました。ところによっては植民者たちは先住民を狩り集めて虐殺したり、毒殺して絶滅をはかりました。こうした結果、19世紀には伝統的な純血タスマニア先住民が全滅しました。
 
植民者はオーストラリアをterra nulius、すなわち持ち主も、政治制度も、承認された交易もない土地として扱いました。人と土地との結びつきが基礎となった、先住民社会に対する認識が、イギリス人たちには皆無でした。彼らは先住民を独立した個人として扱うことは不可能であると結論づけていました。

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参考資料:1993年オーストラリア大使館広報部発行「最初のオーストラリア人」より抜粋

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