ディジュリドゥとアボリジナル文化のサイト
(ディンカム・オージー倶楽部公式サイト)
Didjeridu & Aboriginal Culture
 
 
 

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ディジュリドゥを演奏してみよう!

ではここからはディジュリドゥの演奏方法についてお話しします。下記文字で表現がわかりにくいと感じた方のために、このガイドに合わせて教則CD(改訂版)を発売しています。詳しくはこちらをご参照下さい。
♪のあとの数字(例:♪4)がCDのトラック番号を示しています。
トラック番号の後は、初・・・初級レベル、中・・・中級レベル、上・・・上級者レベル を表しています。
またローマ字で示した音の種類は著者独自の表現であり、一般的に共通の表現ではありません。

ヲステップ1 音を出してみるヲ


 ディジュリドゥの音を出すのには大量の息は必要ない。まずは唇を振るわせることである。その唇の震えを筒の中に振動させて音を出す。ディジュリドゥのキーの高さによって唇のかたさが違うので注意。唇は正面からあてても斜めにあててもあなたのやりやすい向きでよい。ただし将来的に舌を多用するヨルング・スタイルを目指したいなら正面吹きの方がいいだろう。特に注意することは口をほんの少し開けた状態で吹き口にしっかり付け、脇から息が漏れないようにすること。それから息は強く吹かない。唇を振るわせる程度でよい。また肺からの息を直接出さずに、いったん口に空気圧をかけてから唇をはじくように音を出すと頭からきれいな音が出るようになる。

 しっかりした音が出せるようになったら、その音に変化を付ける練習をしよう。例えば膨らんだ頬を絞っていけば音に鋭さが増すし、ときどき強く息を吐くと音に強弱が付く。

 ★基本音の種類
 Ta (またはa)・・・頬に空気をいれてややゆるめの音
 To (またはo)・・・頬に空気をいれずにまっすぐ吹き込む基本音(基準となる基本音)
 Ti (またはi)・・・口の空間をなくして息を平たく出し倍音をきかせる音
 *倍音・・・ディジュリドゥの音の共鳴によって生まれる高周波のようなのびのある音

  ☆基本を使った練習リズム
  【♪2-初】Ta-o-i   (音がでたらそのまま口の形を変えていく)
  【♪3-初】Ta-to-ti- (一つ一つの音にタ行の口の形でアクセントをつけていく)
  【♪4-中】Ti-to-ta- (絞った口の形からゆるめた口の形に変化させていく)

 ★その他の基本音
 Du ・・・Taよりもさらに緩く、半音程度音を下げる
 Yo ・・・口笛を吹くような形で倍音を作る

  ☆練習リズム
  【♪5-中】To---du--  (基本音からDuの音に切り替える。Duで半音落とす。)
  【♪6-中】Ti-yo-ti-yo- (Tiの倍音とYoの倍音の切り替え)

ヲステップ2 いろいろな音を出してみるヲ
次に基本音をさらに変化させる音や、基本音に別の音を重ねる方法をマスターしよう。

 ★ホーン(またはトゥーツ)
  基本音をさらに絞っていくと汽笛のような音を出すことができる。この音をホーンという。ポイントとし て基本音よりも息をよりも弱く出すこと。強すぎるホーンはディジュリドゥを痛めるばかりか、不快音にし か聞こえない。スティーブンケントのようにホーンの上手な使い手になるとさらに上のホーン(ダブルホー ン、トリプルホーンという)も出すことができる。ヨルングの奏法ではトゥーツといい、ホーンよりもさら に優しく音の芯を抜いたような音をだす。音の出だしで舌を抜くようにしてアクセントをつける。

 Pu ・・・ホーンは下唇を引き息をやや下向きに細く出すのがポイント

  ☆練習リズム
  【♪7-中】To, Pu, To, Pu ・ ・ ・(短い基本音と短いホーンを交互に出す。肺から直接でなく、
                口先で息を使うようにするのがポイント)
  【♪8-中】To-pu-to-pu-・ ・ ・(長い基本音と長いホーンを交互に出す。音をできるだけ途切
               らせないことが重要)

 ★コール
 コールという奏法は声を重ねることによって音に厚みを出す奏法。基本的なコールには低い声のコールと高い声のコールがある。声と基本音のバランスが重要。

 Da, Do Di ・・・基本音のTa, To, Tiに低い声を重ねる。基本音の音程よりもやや低い音にすると音に
         バイブレーションが生まれる。
 Ha, Ho, Hi(またはKa,Ko,Ki) ・・・基本音のTa, To. Tiに高い声を重ねる。お腹から裏声を発するのがポイント。
         

  ☆練習リズム
  【♪9-初~中】Da-do-di----(低い声を重ねながらダードーディーと発音する)
  【♪10-中】Ha-ha-ha-(基本音と長く保ちながら瞬発的に高い裏声を発する)
  【♪11-中】Ha-ho-hi-(Ta-To-Ti-に高い裏声を入れる)
  【♪12-中】Ha Ha Ha Ha Ha Ha-- Ha Ha Ha Ha Ha Ha--(ディンゴ(野生の犬の遠吠え))
  【♪12-中】Kakakakakakakokokokokokoka-ka-ko-ko-(クカバラ(笑いカワセミ))
      *クカバラの鳴き声はKaとKoを繰り返し短く発するのがポイント。
  【♪13-中】To-rrrrrrrr-rrrrrrr-rrrrrrrrr(ブロルガ(丹頂鶴))
      *rrrの音は舌を振動させながら高い声のコールを入れる。つまり唇、舌、喉の振動を同時にやる

ヲステップ3 循環呼吸ヲ

 ディジュリドゥの独特な奏法、循環呼吸(サーキュラーブリージング)を練習しょう。
循環呼吸とは鼻から息を吸うときにも常に口から息を出すことによって、音を途切らせずに続ける奏法である。正確には鼻から息を吸うときに口の中に貯めた空気を押し出すという行為である。では循環呼吸をマスターするための練習リズムをやってみよう。

 Wa ・・・一般的な循環呼吸をWaで表すことにする。

  ☆練習リズム  (|は拍の区切り)
  【♪14-初】Ta- | a- | a- | (v) | Ta -| a- | a- | (v) |・ ・ ・(Taの音で4拍子の3拍までを続け4拍目
                        (v)で息を吸う。4拍目は音が途切れてよい。
                        これをリズムが狂わないように繰り返す。)
  【♪15-初】Ta- | a- | fa | (v) | Ta -| a- | fa | (v) |・ ・ ・(2拍目まで伸ばし3拍目で口の空気を前に
                        押し出す(fa)。口先で空気を噛むようにする
                        のがポイント。このとき口を閉じない。)
  【♪16-初】Ta- | a- | a- | fa(v) | Ta -| a- |a- | fa(v) |・ ・ ・(faを4拍目に入れる。4拍目はfa
                           と息継ぎをする)
  【♪17-中】Ta- | a- | a- | wa-| Ta -| a- |a- |wa- |・ ・ ・(最後に途切れる音を次第に短くしていく。)

 上記の練習でコツがつかめない人は、まず、頬を張った状態で1秒ぐらいの長さ音を規則的に出し、その間で口を閉じずに鼻から息を吸う。鼻で吸っているときは出来るだけ頬の張りをゆるめないように意識すること。(口の穴を閉じずにできるだけ小さくするのがポイント。)

 さらにリズムを作る際、ポイントとなるダブルブレスという循環呼吸法がある。

 Ton ・・・瞬発的にToの音を短く出した後すぐに息を吸う(nの部分)。

  ☆練習リズム
  【♪18-中】Towatowa ・ ・ ・(最初はToの音と循環呼吸を交互にやる。このとき小さく吸うの
              がポイント。)
  【♪19-中】Twatwatwa・ ・ ・(Toの音を短くしていく。)
  【♪20-中】Tontontonton・ ・ ・(19のテンポをあげて行く。)
  【♪21-中】Dondondondon・ ・ ・(低いコールを入れたダブルブレス。)
  【♪22-中・上】Honhonhonhon・ ・ ・(高いコールを入れたダブルブレス。)

 *ダブルブレスは、速いテンポのリズムを演奏するときに大変重要となる。まず表でアクセントをつけて裏  で吸うため、通常の循環呼吸のように音が沈むこともないし、またコールの切れもよくなる。またできるだけ頬に空気を入れずに循環呼吸をすると音がしっかりしてくる。早吹きを目指す人は必修である。

ヲステップ4 いろいろなリズムに挑戦ヲ
循環呼吸で音をつなぐことが出来るようになったら様々なリズムに挑戦しよう。

 ★タンギング
 リズムを演奏する前にタンギングというテクニックを覚えよう。タンギングとは舌を使って音にアクセント をつける方法。タンギングには現代奏法でのタンギングとアーネムランドのヨルングによる伝統奏法がある。

 Tik ・・・口先で「ティキ」と発音する。Tiで絞った音をkでさらに絞る。
 Toi ・・・Toの音を一気にiの音まで持っていき舌で音を切る。

  ☆練習リズム
  【♪23-中】To-tik to-wa-・ ・ ・(Tikで歯切れよく音を切る。)
  【♪24-中】Toitoito-wa-・ ・ ・(ToiToiでは音を切りすぎないように注意する。)

 ★ヨルング式リズム
 ヨルング式リズムでは舌を頻繁に動かすことが特徴。口の空間と舌の使い方のバランスをコントロール
 しないとあの迫力ある音は出ない。ちなみにここでいうヨルング式とは筆者がヨルングの奏者から習ったテ クニックを元に考えた独自の見解であり、伝統的な曲や意味合いを持つものではないことをご理解下さい。

 Rito (またはRit) ・・・「リト」と発音するときに上の歯の裏側を舌で触れる。
 Ro ・・・舌を巻き口の奥の空間を狭くする。
 Ron ・・・舌を巻き口の奥の空間を狭くした状態でのダブルブレス。

  ☆練習リズム
  【♪25-中】Ritro-ritro-(wa)-・ ・ ・
      (できるだけ頬を膨らませないで循環呼吸をする。)
  【♪26-中】Ritronron・ ・ ・
      (RonRonでは舌が奥の方で動いていることを確認する。)


ヲステップ5 応用リズムを練習するヲ
 最後に今まで練習してきた音やテクニックを使っていくつかのリズムを練習してみよう。同じリズムを繰り返し演奏するのは意外と難しいが、練習を繰り返すことによって「自分のリズム」になっていく。それらのリズムを繰り返し、また組み合わせていくことによって「曲」を作ることができる。曲を演奏する上で、音の流れや強弱、変化などいろいろと聴かせるコツが必要となることも忘れずに。

  ☆応用リズム
  【♪27-中】 To-ta-wa-ti- To-ta-wa-ti- Do-dowa-di- to-ta-wa-ti
         To-ta-wa-ti- To-ta-wa-ti- Ho-howa-hi- To-ta-wa-ti
  【♪28-中】 To-tikto-ti- Toitoito-wa To-tikto-ti- Toitoito-wa
  【♪29-中】 To-tiktonton To-tiktonton To-tikto-tik Tontonto-tik
  【♪30-中】 Tontonto-pu- Tontonto-pupu Tontonto-pu- Tontonkakakaka
  【♪31-中】 Tikdu-wa- Tikdu-wa- TikTik Tikudu-wa-Tikdu-wa- Ha-Ha-
        Tikdu-wa- Tikdu-wa-Tik Tik Tikudu-wa- Tikudu-wa- Trrrrrrrr
  【♪32-上】 Ritronron Ritronron Ritroritororitronron
  【♪33-上】 Putronron Putronron Putroputroputronron