ワイヤレスマイク基礎知識

~ 音響レンタル店長が教える~ワイヤレスマイク基礎知識■

●意外とトラブルが多いワイヤレスマイク
最近当店でもワイヤレスマイクをご利用頂く機会が増えてきました。ケーブルの長さを気にせず動き回れるし、ピンマイクやヘッドセットマイクなど両手が使えるものもあるからワイヤレスマイクは便利ですよね。しかし、ワイヤレスマイクをレンタルする前に知っておいて頂きたいことがあります。

●ワイヤレスマイク周波数帯の種類
ワイヤレスの周波数帯には大きく分けて4つの周波数帯が存在します。
*A帯・AX帯(797~806MHz)
放送局や大きな音響屋さんが使ってる周波数帯で、仕様の際は届け出が必要になります。大きなハコやホテルの宴会場などを仕切る音響屋さん以外では通常のワイヤレスマイクレンタルを単体で貸し出しているところはありません。
◎B帯(806~810MHz)〜当店取り扱い機材
一般的によくワイヤレスマイクで使われている周波数帯です。免許も不要で、音もクリア。一般的な音響レンタル屋さんで扱っているワイヤレスマイクはこちらです。当店のワイヤレスマイク(Soundpure製)はB帯です。ただし、その分環境によって混信も少なくありません。その点については後ほど触れます。
*C帯(322MHz)
こちらも 免許が不要な周波数帯ですが、色々調べて見ると工場や通訳などでよく使われる周波数帯だそうです。音質がA,B帯より劣るといわれるのでレンタルでは滅多に見かけることはありませんね。
◎2.4GHz帯〜当店取り扱い機材
最近、Line 6やAudio Technicaのワイヤレスマイクで採用されている周波数帯です。B帯に比べて干渉が少なく、マイクも多本数使えるのが特徴です。ただし2.4GHz帯のワイヤレスマイクは1m以内でWifi機器、コードレスフォンなどを利用している場合は、音が途切れることがありますので、Wifi機器からはできるだけ離してご利用下さい。またWifiが多く利用されている商業施設、展示会場、オフィスビルなどではおすすめできません。

*赤外線
赤外線タイプはカラオケボックスなどで使用されているタイプで、干渉はしにくいですが、屋外での使用はできないのと、壁が黒いと使用できないなど、利用できる範囲が非常に狭く限られるものが多いです。最近では業務向けのワイヤレスマイクとして設備に組み込まれていることもあります。
●ワイヤレスマイクのタイプ
ワイヤレスマイクのタイプには大きく分けて3つのタイプがあります。
・ハンドヘルド(ハンディマイク)
これは通常の手で持つマイクです。通常のSHURE SM58などの有線マイクと比べると長さも長く、ちょっと重めです。中に送信機と電池が内蔵されているためです。電池は専用充電池タイプ(SHURE GLXD24製など)、アルカリ単3電池タイプ(当店の機種でいうとSoundpure製、Line 6製)が一般的です。電池の持ち時間は機種や本数により異なりますが単3電池式は3時間~5時間、充電式は10時間程度です。
・ラベリアマイク(ピンマイク)
いわゆる襟元にクリップでつけるピンマイクのことです。ベルトに送信機を装着するタイプがほとんどです。襟元に装着してつけるので、お話しをされる方の見た目に邪魔することがなく、両手も使えるので便利ですが、襟元から口元までに距離ができるため、ハウリングを起こしやすく、環境によっては地声を少しカバーする程度のボリュームしかでない場合がございます。しっかり音を出したいときはヘッドセットマイクをおすすめします。こちらのトランスミッターを使用した場合の電池の持ち時間はハンディタイプより若干長く6~7時間ぐらいです。
・ヘッドセット
よくエアロビのインストラクターや、調理のデモンストレーターなどが使っているヘッドフォンのように頭に装着して使うマイクです。ピンマイクよりも口元にマイクを装着できるので感度も良いです。もし見た目で頭に装着することに抵抗がなければ、ラベリアよりもヘッドセットをおすすめします。また機種によっては針金のような細いものもございますので装着感がなく、目立たないものもございます。
● ワイヤレスマイクご利用の際の注意点
ワイヤレスマイクは混信というトラブルが起こりやすい、つまり環境に左右されやすいため、場所によっては余りおすすめできないところもございます。

・ おすすめできない場所
ホテル・・・ホテルによってはワイヤレスマイク自体持ち込み禁止というところもあります。特に大きなホテルの宴会場は制限がございます。レンタルの前に必ずご確認ください。
展示場・・・見本市などの展示会場内のブースでのご利用の場合、隣のブースで同じ周波数帯を利用していることもあります。そのため展示会場での利用の場合、極力有線マイクを利用される方が賢明です。

※そのほか他にワイヤレスマイクを使用しているホールや大型商業施設オフィスビルまた結婚式場などでもインカムでB帯を使用していることがあり、混信しやすかったりします。半径50mぐらいの範囲では特に注意が必要です。

※2.4GHz帯のワイヤレスマイクは干渉しにくいですが、1m以内でWifi機器(特にルーターやテザリングしたスマホなど)を利用している場合は、音が途切れることがありますので、Wifi機器からはできるだけ離してご利用下さい。

※ワイヤレスマイクを長時間のご利用の場合は、予備の電池をご用意いただくことをおすすめします(GLXD24タイプは予備充電池がございます。)。またマイクの電源はこまめに切った方が持ちも違います。リハーサルで使って誤ってスイッチを入れっぱなしで、本番に使えなかったなんてことにならないように注意して下さい。
●使用できるワイヤレスマイクの本数
当店で取り扱っているワイヤレスマイク(B帯)は最大4本まで推奨、良環境下で最大6本の使用が可能(他にB帯マイクを使用しない場合)です。2.4GHz帯はメーカー側の発表では12本まで使用可能(XD-V55の場合)ですが、実際のところは良環境で5~6本程度までの使用をおすすめします。ただしB帯を5本以上使った場合、環境によってはそのB帯周波数に何かが混信するとノイズがのりやすかったり、音が途切れることがございます。2.4GHz帯はWifi環境によって使用本数が限定されます。

そのほか、ワイヤレスマイクレンタルのご利用で分からないことがございましたら、当店にお気軽にご相談下さい。
当店の取扱ワイヤレスマイクはこちらよりご覧ください。